手足口病

手足口病って？
夏かぜウイルスによって引き起こす感染症です
咳などの飛沫感染、手などからうつる接触感染が主な感染経路です。
便の中にもウイルスが排泄されます。

症状は？
急に38度台の熱が上がり、口の痛み、よだれ、食欲低下、手足の発疹が出ます。背中やおしりなどにも広がることがあります。
口の中や手のひら、足裏などに２−３mmの水疱ができ、背中やお尻にも広がることがあります。口内炎による口の痛みやよだれの増加、痛みによる食欲の低下が見られることもあります。発熱は３分の１に見られます。

治療法は？
手足口病に特効薬はありません。症状をやわらげるお薬が処方されます。
発熱や、口やのどの痛みで食事や飲水ができなくなり脱水になりやすいです。
イオン飲料など水分を取らせ、涼しいお部屋で休ませましょう。
ごはんは、ゼリー、プリン、おかゆなどののど越しの良いものにしましょう。

予防法は？
①こまめな手洗いをし、タオルの共有はやめましょう。
②咳やくしゃみが出るときはマスクをつけましょう。
③便にもウイルスが排泄されているので、おむつ替えのときは便の扱いに気を付けましょう。

【手足口病の時にお家で出来ること】
口の中に水泡が出ている間、お子さまに食欲が無ければ、水分補給さえしっかり行えば大丈夫です。食欲があるようなら冷たいスープなどを与えてみましょう。
５歳以下の乳幼児に多いため、集団生活をしているところでは感染が広まりやすい病気です。手足口病は出席停止の指定感染症には入っていませんが、発熱が見られる時や、発疹がひどい時はお休みさせましょう。登園再開は園や主治医と相談し、症状が治まってからも、約１か月は便からウイルスが排出されているので、手洗いうがいやオムツの処理に気をつけましょう。
毎年夏に流行する手足口病。子どもから大人に感染することもありますので、子どもにもこまめに手洗いをすることを教えてあげて、予防をこころがけていきましょう。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナって？
夏かぜの一種で、エンテロウイルスと呼ばれるウイルス群に所属するウイルスによっておこる感染症です。毎年6月下旬～8月中にかけて流行し、5歳以下の子どもが全体の9割を占めます。咳などの飛沫感染、手などから移る接触感染が主な感染経路です。

治療法は？
ヘルパンギーナに特効薬はありません。症状を和らげるお薬が処方されます。
発熱や、口やのどの痛みで食事や飲水ができなくなり脱水になりやすいです。
イオン飲料など水分を取らせ、涼しいお部屋で休ませましょう。
ごはんは、ゼリー、プリン、おかゆなどののど越しの良いものにしましょう。

予防法は？
手洗い、うがいをしっかり行いましょう。

ヘルパンギーナって子どもだけ？
大人の免疫力が弱っていると子どもからうつる2次感染を引き起こすことがあり、大人の場合はやや重い症状になる危険性があります。
大人もしっかり手洗い、うがいを心がけて2次感染を防ぎましょう。

プール熱（咽頭結膜熱）

プール熱（咽頭結膜熱）って？
アデノウイルスによっておこる感染症です。
初夏から秋にかけて流行する夏かぜの一種で、プールの水を介して感染することが多いため「プール熱」と呼ばれます。しかしプールの水だけでうつるわけではありません。唾液などの飛沫感染、目やにや涙、便などが手についてうつる接触感染もあります。

なぜプールで感染するの？
アデノウイルスは便からも排出されるため、ウイルスを持った子どもが便をよくふき取らずにプールに入ることで、プールの水を通して感染することが多いためです。

症状は？
39～40℃の高熱、結膜炎、咽頭炎です。
目の症状が特徴で、真っ赤に充血して痛みがあり、目やにや涙も出ることがあります。ほかに腹痛、下痢、咳が出ることもあり、症状は3～5日程度続きます。

治療法は？
プール熱に特効薬はありません。症状を和らげるお薬が処方されます。
結膜炎が強い場合は眼科の治療が必要になります。
発熱や、口やのどの痛みで食事や飲水ができなくなり脱水になりやすいです。
イオン飲料など水分を取らせ、涼しいお部屋で休ませましょう。
ごはんは、ゼリー、プリン、おかゆなどののど越しの良いものにしましょう。

予防法は？
①うがい、手洗いをしっかり行いましょう。タオルの共有はやめましょう。
②便にもウイルスがはいますのでおむつ交換の際は便の扱いに注意しましょう。
③プールでは、水泳後のシャワー、洗眼、うがいを行いましょう。

気を付けることは？
学校保健法では、症状が治まっても2日間は登園、登校できません。
判断が難しい場合は医師に相談してみましょう。

プールでおもいっきり遊んだあとは、子どもにシャワーで体や目をしっかり洗ってもらい、つらいプール熱の感染を防ぎ、夏をエンジョイしましょう。

記事：一般社団法人うちナース