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小児の冬の感染症
- 2017/3/14
ロタウイルス感染症
ロタウイルス感染症って?
ロタウイルスによっておこる急性の胃腸炎で、2月~4月頃に流行します。主に生後6か月~2歳を中心にかかりやすいです。5歳までにほぼすべての子どもが感染するといわれています。大人がかかってもほとんど症状が出ません。
症状は?
嘔吐、発熱、すっぱいにおいのする白い水下痢が主な症状で、重い脱水症状になる場合もあるので注意が必要です。
治療法は?
ロタウイルスに特効薬はありません。症状を和らげるお薬が処方されます。
脱水がひどいときは点滴をすることもあります。
脱水予防にイオン飲料など水分を取らせ、嘔吐しているときは無理に食べさせないでください。下痢止めはウイルスを体内にとどめてしまう危険性があるので自己判断で使用するのは控えましょう。
予防法は?
手洗いをしっかり行いましょう。アルコール消毒はあまり効果がありません。
便にウイルスが排泄されているので、おむつ交換の際は使い捨ての手袋をして、おむつはビニール袋に密閉します。衣類が汚れた場合は、家庭用塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)でつけ置きまたはふき取り、他の衣類と分けて洗濯しましょう。
生後2か月から任意でワクチンの予防接種が受けられます
ノロウイルスとのちがいは?
○ノロウイルスは秋頃に流行し全年齢の人が感染しますが、ロタウイルスは流行ピークが遅く、乳幼児に多く発症することが特徴です。
○ノロウイルスにはワクチンがありません。
便の色やにおいが特徴的なロタウイルス。疑いがある場合は下痢などによる脱水症状に気をつけ、早めに医療機関へ受診しましょう。
記事:一般社団法人うちナース